AI-901(Microsoft Azure AI Fundamentals)の後半=ドメイン2「Microsoft Foundryでの実装」(配点55〜60%)では、Pythonのコードが出てきます。「コードなんて覚えられない……」と身構えるかもしれませんが、安心してください。じつは覚えることは多くありません。幹(みき)は1本。あとは、その幹に“差分”を足していくだけです。この記事は、その幹と差分を1枚のチートシート(早見表)に整理したものです。
- 幹は1本=
responses.create(model, input)。「接続して、input を送り、答えを受け取る」——やることはいつも同じ。 - 会話も画像も音声も、この幹に引数(差分)を足すだけ。新しいコードをたくさん覚える必要はありません。
- 幹とは別のサービスが3つだけ:画像生成(
images.generate)・Azure Speech・Content Understanding。この3つは「名前と用途」を知っていれば十分です。

幹の考え方:responses.create がすべての土台
Foundryでモデルを呼ぶときの基本形は、たった1つの呼び出しです。「モデルを指定し、input(入力)を送り、答えを受け取る」——これだけ。
# 幹=これが基本形。モデルを指定して input を送る
response = openai.responses.create(
model="デプロイしたモデル名",
input="日本の首都はどこ?"
)
print(response.output_text) # 答えを受け取る
チャットも、会話の記憶も、エージェントも、さらには画像・音声まで、この幹に“引数を足すだけ”で広がっていきます。まずこの1本を頭に入れてください。
model= や input= のように「名前=値」の形で指定します。「差分を足す」とは、この引数を1つ増やす、という意味です。早見表①:幹(responses.create)に足すだけ
次に並ぶものは、すべて幹の responses.create に差分を足しただけです。文章の会話も、役割を与えるのも、会話を覚えるのも、エージェントを使うのも、画像・音声まで、同じ幹のまま扱えます。
| やりたいこと | 使うもの(呼び出し) | ひとこと |
|---|---|---|
| 文章で会話・推論 | responses.create(model, input) |
基本形(幹) |
| 役割を与える | + instructions |
システムプロンプト |
| 会話を覚える(多ターン) | + previous_response_id |
前の応答IDで履歴をつなぐ |
| 名前付きAI+道具 | エージェント:agent_reference |
名前で呼ぶ |
| 画像を見る・音声を聞く | input に画像/音声を入れる |
同じ幹のまま(マルチモーダル) |
# + instructions で「役割」を与える(チャット)
response = openai.responses.create(
model="デプロイしたモデル名",
instructions="あなたは親切な数学の先生です",
input="3x + 11 = 14 を解いて"
)
# + previous_response_id で前の会話を覚える(多ターン)
followup = openai.responses.create(
model="デプロイしたモデル名",
previous_response_id=response.id, # 前の応答IDを渡すだけ
input="もう1問おねがい"
)
ポイントは、引数を1つ足すだけで機能が広がること。まったく新しいコードを覚えているわけではありません。
早見表②:専用サービス(幹とは別)
いっぽう、幹の responses.create とは別のサービスとして扱うものが3つだけあります。この3つは「名前と用途」を知っていれば十分で、深いコードは問われません。
| やりたいこと | 使うもの | ひとこと |
|---|---|---|
| 画像を作る | images.generate |
出力が画像 |
| 音声認識・合成 | Azure Speech | 音声専用 |
| 文書・メディアから抽出 | Content Understanding | 抽出専用 |
# 画像を「作る」ときだけは別の呼び出し(出力が画像)
img = openai.images.generate(
model="画像生成モデル名",
prompt="夕焼けの富士山を水彩画で"
)
responses.create に画像を入れるだけですが、「画像を作る(生成する)」のは images.generate という別の呼び出しです。向きが逆なので混同しないように。これだけ覚える(暗記3点)
responses.create の model/input。会話も画像も音声も、ここに足すだけ。previous_response_id/conversation。名前付きAI=エージェント(agent_reference)。images.generate)・Azure Speech・Content Understanding は幹とは別サービス。試験は「コードを書ける」よりも 「このコードは何をする/どれを使う」 を問う傾向です。上の対応さえ掴めれば十分に戦えます。
コードの意味を1つずつ学ぶ(関連解説)
チートシートで全体像をつかんだら、各コードの「意味と使い方」は次の解説記事へ。実際の画面操作から1行ずつの注釈まで、初心者向けに解説しています。
- まず環境づくり:Microsoft Foundryの使い方入門(モデルをデプロイして呼び出す)
- チャットと多ターン:Foundry SDK(Python)の使い方・チャットアプリの作り方
- エージェント:Microsoft Foundryでエージェントを作る方法
あわせて読みたい:
- サービスの選び方:Azure AIサービス早見マップ(用途→サービス一覧)
- 学習の順番:AI-901の勉強方法・独学ロードマップ
まとめ
- 幹は1本=
responses.create(model, input)。会話・画像・音声はここに引数を足すだけ。 - 役割=
instructions/履歴=previous_response_id・conversation/エージェント=agent_reference。 - 幹とは別の専用3つ=画像生成(
images.generate)・Azure Speech・Content Understanding。 - 試験は「コードを書ける」よりも 「このコードは何をする/どれを使う」 を問う傾向。上の対応さえ掴めば十分に戦えます。
- ➡ サービスの選び方:Azure AIサービス早見マップ
- ➡ 学習の地図:AI-901の勉強方法・独学ロードマップ
- ➡ AI-901対策トップ(シラバスから全記事へ)
※本記事はMicrosoft公式のAI-901出題範囲(Study guide)およびFoundry公式ドキュメントにもとづき、エンジニアKが作成しています。SDKの仕様・引数名は変わることがあります。最新は Microsoft Foundry公式ドキュメント をご確認ください。
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