AI-901(Azure AI Fundamentals)のドメイン1で問われる「AIワークロードを特定する」。AIワークロードとは、ざっくり言えば「AIにやらせる仕事の“種類”」のこと。試験では「この用途は、どのワークロード?」を見分ける問題がよく出ます。この記事では、主な6種類のワークロードと、よく出るテキスト分析の手法を、身近な例つきで整理します。

「AIワークロード」とは?
AIワークロードとは、AIが行う仕事の種類(タスクのタイプ)です。たとえば「文章を要約する」「画像から物体を見つける」「音声を文字にする」などは、それぞれ別のワークロードです。種類ごとに使うAzureのサービスやモデルが違うため、「やりたいことは、どのワークロードか?」を見分けることが、AIを使う第一歩になります。
主なAIワークロード6種(全体像)
AI-901で押さえておきたい主なワークロードは、次の6つです。

- 生成AI:文章・画像などを新しく作り出す。例:メールの下書き、画像生成。
- エージェント型AI:目標を与えると自分で手順を考え、ツールを使って行動する。例:予約の検索→比較→実行まで自動化。
- テキスト分析(NLP):文章の要点・感情・固有名詞などを読み取る。例:レビューの感情判定。
- 音声:話し言葉を文字にしたり、文字を読み上げたりする。例:会議の文字起こし、読み上げ。
- コンピュータービジョン:画像から物体・文字・顔などを理解する。例:写真の仕分け、文字の読み取り。
- 情報抽出:書類・画像・音声・動画から必要な情報を構造化して取り出す。例:請求書から日付・金額を抜き出す。
テキスト分析の4つの手法
テキスト分析(文章を扱うAI)は、AI-901でとくに出やすいテーマです。代表的な4つの手法を押さえましょう。

- キーワード抽出:文章の中の主要な語句(キーフレーズ)を取り出す。例:問い合わせ文から要点語を抜く。
- エンティティ検出(固有表現認識):文章中の人名・地名・組織・日付などを見つけて種類分けする。例:「山田さんが東京で…」→人名・地名を識別。
- センチメント分析:文章が肯定的か否定的か(感情)を判定する。例:商品レビューが満足/不満か。
- 要約:長い文章を短くまとめる。例:長い議事録の要点を抽出。
音声とコンピュータービジョン
音声と画像のワークロードも、よく出ます。代表的な機能は次のとおりです。

- 音声認識(Speech to Text):話し言葉を文字に変換。例:会議の文字起こし、音声入力。
- 音声合成(Text to Speech):文字を自然な話し言葉で読み上げ。例:読み上げアプリ、音声案内。
- コンピュータービジョン:画像分類(何が写っているか)、物体検出(どこに何があるか)、OCR(文字の読み取り)、顔検出など。
情報抽出(書類・画像・音声・動画から)
情報抽出は、書類・画像・音声・動画などから必要な情報を構造化して取り出すワークロードです。AzureではContent Understandingという機能が担当します(くわしくはドメイン2で解説)。
確認クイズ
Q1. 商品レビューが「満足」か「不満」かを自動で判定したい。どのテキスト分析手法?
Q2. 写真に写っているのが「犬」か「猫」かを判定したい。どのワークロード?
Q3. 会議の録音を、自動で文字起こししたい。どの機能?
Q4. 請求書の画像から、日付・金額・取引先を「構造化して」自動で取り出したい。どのワークロード?
よくある質問(FAQ)
Q. コンピュータービジョンの「OCR」と「情報抽出」はどう違いますか?
A. OCRは画像の文字を「読む」だけ。情報抽出は、読んだ内容から必要な項目(日付・金額・氏名など)を“構造化して”取り出します。情報抽出はOCRの一歩先、と考えると整理できます。
Q. 生成AIとエージェント型AIの違いは?
A. 生成AIは求めに応じてコンテンツを「作る」。エージェント型AIは目標に向けて自分で計画し、ツールを使って「行動まで進める」。エージェントは生成AIを頭脳として使い、さらに手足を持つイメージです。
Q. これらはどのAzureサービスで使えますか?
A. テキスト分析はAzure AI Language、音声はAzure AI Speech、画像はAzure AI Visionなどが対応します。AI-901では「どのワークロード/手法か」を見分けられればOKで、サービスの細かい操作は実装記事(ドメイン2)で扱います。
まとめ
- 主なAIワークロード=生成AI・エージェント型AI・テキスト分析・音声・コンピュータービジョン・情報抽出
- テキスト分析4手法=キーワード抽出・エンティティ検出・センチメント分析・要約。シナリオで見分ける
- 感情→センチメント/文字起こし→音声認識/画像の中身→ビジョン/書類から項目→情報抽出が定番のひっかけ
- ➡ 前の記事:生成AIモデルのしくみと選び方
- ➡ これでドメイン1は完了。つぎはドメイン2「Microsoft Foundryで実装する」(実機ハンズオン・準備中)
- ➡ AI-901対策トップ / 試験概要・受験ガイド
※本記事はMicrosoft公式ドキュメント(Azure AI Language/Vision/Speech ほか)およびAI-901公式試験ガイドに基づき、エンジニアKが作成しています。製品仕様は更新されるため、最新は Microsoft公式情報 をご確認ください。


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