Azure AIサービス早見マップ|用途別に「どれを使う」一覧【AI-901】

Azure AIサービス早見マップ|用途別に「どれを使う」一覧【AI-901】|Azure資格の森 AI-901 Azure AI Fundamentals
無料Azure AIサービス早見マップ|「この仕事にはどれを使う?」を1枚で総整理。

Azureには、AIの機能がたくさん用意されています。でも学び始めると、「文章の要約は?」「画像を作りたいときは?」「書類から項目を抜き出すには?」——結局どのサービスを使えばいいの?と、名前が多すぎて迷子になりがちです。この記事では、AI-901(Microsoft Azure AI Fundamentals)の出題範囲に沿って、「用途(やりたいこと)→ 使うサービス」を1枚のマップに整理します。AzureもAIも初めての方でも、読み終わるころには「この場面はこれ」と即答できるようになります。

30秒でわかる結論

  • すべてのAIサービスは「Microsoft Foundry」という1つの器の中で使います。まずここが土台です。
  • 用途は大きく4つに分かれます:①生成・会話・エージェント ②テキストと音声 ③画像 ④情報抽出
  • 迷ったら、下の「用途→サービス早見マップ」を見れば、どのサービスを選べばよいか一発で分かります。
Azure AIサービス早見マップ:用途からサービスへの対応。文章の感情・要約→Language、文字起こし・読み上げ→Speech、画像の中身を読む→マルチモーダルモデル、画像を作る→画像生成モデル、画像の定型分析→Vision、書類などから項目抽出→Content Understanding、会話・自律実行→エージェント。すべてMicrosoft Foundryの中で動く

まず大前提:すべては「Microsoft Foundry」の中

個々のサービスを見る前に、いちばん大事な土台をおさえます。それが Microsoft Foundry(マイクロソフト・ファウンドリー) です。

ことばの補足:「Microsoft Foundry」とは、AzureでAIを「作る・試す・運用する」ための作業場(器)のことです。「ファウンドリー」は英語で“工房・鋳造所”という意味。この中で、使うAIモデルを選び、動かせる状態にし(デプロイ)、画面上で試し(プレイグラウンド)、コードやエージェントから呼び出します。

この記事で登場する Language・Speech・Vision・Content Understanding といった各サービスも、すべてこの Microsoft Foundry の中から呼び出して使います。「AIの仕事はぜんぶ Foundry という1つの工房でやる」——まずこのイメージを持ってください。

① 生成・会話・エージェント

1つ目のグループは、文章を作ったり、会話したり、AIに仕事を任せたりする用途です。AI-901でもっとも配点が大きい「Foundryでの実装」の中心になります。

  • 生成AI/チャット:AIモデルに responses.create という呼び出しで指示を送ります。instructions が「役割(どんなAIとして振る舞うか)」、input が「質問・お願い」です。
  • 会話を続ける(前のやりとりを覚える)previous_response_id(前の応答のID)や conversation(会話のまとまり)を使って、直前までの流れを引き継ぎます。
  • エージェント:モデル+指示+道具(ツール)を名前を付けて保存しておき、その名前で呼び出す仕組みです。毎回ゼロから指示を書かなくても、いつも同じ振る舞いで働いてくれます。
ことばの補足:responses.create(レスポンシズ・クリエイト)は、AIに「これに答えて」とお願いする基本の呼び出しです。生成も会話も、さらには画像・音声も、じつはこの1つの呼び出しに引数を足すだけで扱えます。コードの詳しい早見は Foundry SDKコードチートシート にまとめています。

② テキストと音声

2つ目は、文章を分析したり、音声を扱ったりする用途です。

  • テキスト分析(Azure AI Language):文章から感情(肯定的か否定的か)・固有名詞(人名や地名)・キーワード・要約を取り出します。
  • 音声(Azure AI Speech)音声認識=音声を文字に音声合成=文字を音声に。向きが逆の2つがセットです。
  • 音声で会話する:マルチモーダルモデル(後述)に responses.create音声を入力すれば、会話のように音声で答えてもらえます。
ことばの補足:「Azure AI Language(ランゲージ)」は文章専門の分析サービス、「Azure AI Speech(スピーチ)」は音声専門のサービスです。名前がそのまま担当を表しているので覚えやすいですね。

③ 画像

3つ目は、画像を読む・画像を作る・画像を定型的に分析する用途です。「読む」と「作る」は向きが逆なので、ここを混同しないのがポイントです。

  • 画像を理解する(中身を読む):マルチモーダルモデルに responses.create画像を入力すると、「何が写っているか」を説明してくれます。
  • 画像を生成する(新しく作る):画像生成モデルに images.generate という呼び出しで文章から画像を作ります。
  • 定型の画像分析(Azure AI Vision):画像の分類・物体検出・文字の読み取り(OCR)・顔検出など、決まった形の分析を担当します。
ことばの補足:「マルチモーダルモデル」とは、文章だけでなく画像や音声など複数の種類(モード)の入力を扱えるAIモデルのこと。「モーダル=様式・種類」で、“複数の種類に対応”という意味です。

④ 情報抽出

4つ目は、書類や画像・音声・動画から、必要な項目だけを構造化して取り出す用途です。

  • 情報抽出(Azure Content Understanding):請求書・契約書などの書類、画像、音声、動画から、「日付」「金額」「取引先」といった必要な項目を整った形(構造化データ)で抜き出します
  • これは、OCR(文字をそのまま読むだけ)や、テキスト分析(文章の感情などを見る)とは役割が違います。「必要な項目を選んで、整理して取り出す」のが情報抽出です。
ことばの補足:「構造化データ」とは、バラバラの情報を「項目名:値」の形に整理したデータのこと(例:日付=2026/07/10、金額=12,000円)。人がそのまま使ったり、他のシステムに渡したりしやすくなります。

用途 → サービス 早見表

ここまでの内容を、「やりたいこと」から引ける表にまとめます。試験でも実務でも、この対応がすっと出てくれば十分です。

やりたいこと(用途) 使うサービス/呼び出し ひとこと
文章の感情・要約・キーワード Azure AI Language 文章専門の分析
文字起こし・読み上げ Azure AI Speech 音声専門(認識と合成)
画像の中身を読む マルチモーダルモデルresponses.create 画像を入力する
画像を作る 画像生成モデルimages.generate 文章から画像へ
画像の定型分析(分類・物体検出・OCR・顔) Azure AI Vision 決まった形の画像分析
書類などから項目を抽出 Azure Content Understanding 項目を構造化して取り出す
会話・自律的な実行 モデル/エージェント(Foundry) responses.create/名前付きで呼ぶ

OCR(文字を読むだけ)はVision、項目を選んで構造化する抽出はContent Understanding、というちがいに注意(役割が別です)。

各サービスをもっと深く学ぶ(関連解説)

この早見マップで全体像をつかんだら、各サービスの「実際の使い方」は次の解説記事へ。すべて無料・日本語・初心者向けです。

まとめ

  • すべてのAIサービスは Microsoft Foundry の中で使う——これが土台。
  • 用途は①生成・会話・エージェント ②テキストと音声 ③画像 ④情報抽出の4グループ。
  • 文章=Language/音声=Speech/定型の画像分析=Vision/項目抽出=Content Understanding/会話・画像理解=モデル(responses.create)/画像生成=images.generate/自律実行=エージェント
  • この対応がすっと言えれば、試験の「どのサービスを使う?」系の問題はこわくありません。

※本記事はMicrosoft公式のAI-901出題範囲(Study guide)にもとづき、エンジニアKが作成しています。サービス名・仕様は変わることがあります。最新は Microsoft公式のAI-901試験ページ をご確認ください。

本サイトはMicrosoft Corporationの公式サイトではありません。Microsoft、Azure、Microsoft Foundry等は同社の商標です。

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