IaaS・PaaS・SaaSの違いを図解|責任の分かれ目と選び方【AZ-900】

IaaS・PaaS・SaaSの違いを図解|責任の分かれ目と選び方【AZ-900】|Azure資格の森 AZ-900 Azure Fundamentals
無料AZ-900 出題範囲 1-3|IaaS・PaaS・SaaSの違いと、要件からどれを選ぶかの見分け方を図解します。

この3つはAZ-900でいちばん確実に出るテーマです。しかも覚え方は簡単で、「どこまで自分で管理するか」の一直線に並んでいるだけです。ここを1枚の図で押さえてしまいましょう。

この記事の結論

  • 下(物理)は常にプロバイダー、上(データ)は常に利用者。動くのは真ん中の境目だけです。
  • IaaS=OSより上が自分。PaaS=アプリとデータが自分。SaaS=データだけが自分。
  • 選び方は要件の動詞で決まります。「OSを設定したい」→IaaS/「アプリを作りたい」→PaaS/「作らずに使いたい」→SaaS
  • サービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)とクラウドモデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)は別の軸です。
責任の分かれ目はどこに動くか。オンプレミス・IaaS・PaaS・SaaSの4列で、データ・アプリケーション・ランタイム・OS・仮想化・物理サーバーの6層を示す。オンプレミスは全部が利用者の責任、IaaSはOSまで、PaaSはアプリケーションまで、SaaSはデータのみが利用者の責任

3つの違いを1枚で

上の図が、この単元のすべてです。色が付いているところが利用者の責任で、右へ行くほど自分でやることが減っていきます

ここで確認しておきたいのは、いちばん上と、いちばん下は動かないという点です。

  • データは、どのモデルでも常に利用者の責任
  • 物理サーバーは、どのモデルでも常にプロバイダーの責任(オンプレミスを除く)

IaaS:自由度が最大、管理も最大

IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)は、仮想マシン・ストレージ・ネットワークといった「土台」を借りる形態です。

OSから上は自分の担当なので、好きなOSを選び、好きなソフトを入れられます。そのかわり、OSの更新もセキュリティパッチの適用も自分たちで行います。

向いている場面 Azureの例
既存のシステムをできるだけ改修せずに移したい(リフト&シフト) Azure Virtual Machines
OSやミドルウェアを細かく設定する必要がある
特殊なソフトウェアをインストールしたい

PaaS:アプリだけに集中する

PaaS(サービスとしてのプラットフォーム)は、アプリを動かすための土台が用意された状態で借りる形態です。OS・ミドルウェア・ランタイムの面倒はプロバイダーが見ます。

利用者がやることはアプリのコードを書いて置くことと、データを管理すること。サーバーの台数やパッチを考えなくて済みます。

向いている場面 Azureの例
Webアプリを、サーバー管理なしで動かしたい Azure App Service
データベースを、運用の手間をかけずに使いたい Azure SQL Database

SaaS:作らずに使う

SaaS(サービスとしてのソフトウェア)は、完成したソフトウェアをそのまま使う形態です。利用者が変えられるのは設定の範囲だけで、アプリそのものは作りません

メールやオフィスソフト、業務システムをブラウザから使う——これがSaaSです。Microsoft 365 が代表例です。

要件からどれを選ぶか

試験では「こういう要件です。どれを選びますか?」と問われます。要件文の動詞を見れば決まります。

要件に出てくる言葉 選ぶもの
「OSに入って設定したい」「OSのバージョンを選びたい」 IaaS
「既存のアプリを改修せずに移したい」 IaaS
「アプリは自分たちで作るが、サーバーの管理はしたくない」 PaaS
「OSの更新を自分たちでやりたくない」 PaaS(またはSaaS)
「作らずに、すぐ使い始めたい」 SaaS
「利用者ごとのライセンスを買って使う」 SaaS
迷ったときの順序

  1. アプリを自分で作るか? 作らない → SaaS
  2. 作る場合、OSを自分で触る必要があるか? 必要 → IaaS/不要 → PaaS

この2問で必ず答えが決まります。

【比較】混同しやすい2つの軸

試験で狙われる点

サービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)とクラウドモデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)は、まったく別の軸です。

  • サービスモデル=どこまで借りるか
  • クラウドモデル=誰の設備か

「ハイブリッドクラウド」を、サービスモデルの選択肢に混ぜて出す設問があります。落ち着いて軸を確認してください。

試験ではこう問われる

問われ方 判断のしかた
「OSの更新は誰の責任か」(IaaSの場合) 利用者
「OSの更新は誰の責任か」(PaaSの場合) プロバイダー
「データの責任は誰か」(どのモデルでも) 常に利用者
「物理サーバーの責任は誰か」(どのモデルでも) 常にプロバイダー
「アプリのコードを自分で管理するか」(SaaS) しない
ハイブリッドクラウドはサービスモデルか 違う(クラウドモデル)

確認クイズ

読んだ直後に3問だけ。

Q1

「アプリケーションの開発に集中したい。OSの更新やミドルウェアの管理はしたくないが、アプリのコードは自分たちで書く」という要件があります。適したサービスモデルはどれですか。

1つ選んでください

A. PaaS
B. IaaS
C. SaaS
D. オンプレミス

要件文の動詞に注目してください。「OSを設定したい」→IaaS、「アプリを作りたい・土台は任せたい」→PaaS、「作らずに使いたい」→SaaS。この3択は毎回この形で問われます。
Q2

IaaS・PaaS・SaaSについて、次の各文が正しいかどうかを判定してください。

各文について「はい」か「いいえ」を選んでください(文ごとに1点)

1. IaaSでは、オペレーティングシステムの更新は利用者の責任である。

はいいいえ

2. SaaSでは、利用者がアプリケーションのソースコードを管理する。

はいいいえ

3. どのサービスモデルでも、物理サーバーの管理はプロバイダーの責任である。

はいいいえ

下(物理)は常にプロバイダー、上(データ)は常に利用者。動くのは真ん中だけ——これが共同責任モデルの図の読み方です。IaaSではOSまで利用者、PaaSではアプリまで、SaaSではデータだけ、と境目が上がっていきます。
Q3

Microsoft 365 のように、ブラウザやアプリからそのまま使える完成したソフトウェアを利用する形態を何と呼びますか。

1つ選んでください

A. SaaS
B. PaaS
C. IaaS
D. ハイブリッドクラウド

「サービスモデル(IaaS/PaaS/SaaS)」と「クラウドモデル(パブリック/プライベート/ハイブリッド)」は別の軸です。前者はどこまで借りるか、後者は誰の設備か。選択肢に混ぜて出されることがあるので注意してください。

まとめ

  • 下は常にプロバイダー、上は常に利用者。動くのは真ん中の境目だけ
  • IaaS=OSより上が自分/PaaS=アプリとデータが自分/SaaS=データだけが自分
  • 選び方は2問。①アプリを自分で作るか ②OSを触る必要があるか
  • サービスモデルとクラウドモデルは別の軸。選択肢に混ぜられても迷わないこと

※本記事は、Microsoft公式のAZ-900学習ガイド(2026年7月20日現在のスキル)および Microsoft Learn の各サービス公式ドキュメントの記載(2026年8月6日確認)にもとづき、エンジニアKが作成しています。引用は公式の日本語表記のままです。仕様は変更されることがあります。最新情報は必ずMicrosoft公式サイトでご確認ください。本サイトはMicrosoft Corporationの公式サイトではありません。Microsoft、Azure、Microsoft Entra ID等は同社の商標です。

この単元を解き終えたら

読んだ直後に手を動かすと定着します。練習問題20問は登録不要・全問オリジナルで、その場で採点と解説が出ます。

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