Azure Policyとリソースロックの違いを図解|Purviewとあわせて整理【AZ-900】

Azure Policyとリソースロックの違いを図解【AZ-900】|Azure資格の森 AZ-900 Azure Fundamentals
無料AZ-900 出題範囲 3-2|Azure Policy・リソースロック・Microsoft Purview の役割分担を整理します。

この単元は項目こそ3つですが、RBACを含めた4つが試験で混ぜて出されます。役割がはっきり分かれているので、「誰が・何を・どう止めるか」で覚えてしまうのが近道です。

この記事の結論

  • RBAC=触らせない/Azure Policy=作らせない/リソースロック=消させない。この3語で整理できます。
  • ロックは権限とは別のしくみ。所有者であってもロックを外さないと削除できません
  • Azure Policy はリソースの「構成」、Microsoft Purview はデータの「中身」を対象にしています。
誰が・何を・どう止めるか。RBACは触らせない、誰がどこまで操作してよいかを役割で決める。Azure Policyは作らせない、決めたルールに合わないリソースの作成を拒否する。リソースロックは消させない、権限があってもロックを外すまで削除できない

Azure Policy:作らせない・直す

Azure Policyは、「Azureのリソースはこうあるべき」というルールを定義し、それを守らせるしくみです。

できることは大きく2つあります。

できること
作成を拒否する 指定したリージョン以外にリソースを作らせない/許可していないVMサイズを使わせない
既存の状態を評価する いまあるリソースのうち、ルールに合っていないものを一覧で示す

複数のポリシーをまとめたものをイニシアティブと呼びます。「この一式をまとめて適用する」という使い方ができます。

RBACとの違い

RBACは「誰が操作できるか」、Azure Policyは「どんなものを作ってよいか」です。権限を持っている人でも、Policyのルールに反するリソースは作れません。逆に言えば、RBACだけでは、権限のある人の誤った操作は防げません

リソースロック:消させない

リソースロックは、うっかり削除・変更してしまうのを防ぐためのしくみです。種類は2つあります。

ロックの種類 できなくなること
削除ロック 削除はできない。変更はできる
読み取り専用ロック 変更も削除もできない(より強い制限)
ここが試験の急所

  • ロックは権限とは別のしくみです。所有者ロールを持っていても、ロックを外さない限り削除できません
  • ロックは上位のスコープから継承されます。サブスクリプションに付ければ、配下のリソースグループとリソースすべてに効きます。
  • 読み取り専用ロックは削除も止めます。「読み取り専用だから削除はできるのでは」と考えないでください。

なぜこんなしくみが要るのか。強い権限を持つ人ほど、誤って消せてしまうからです。権限を制限すると仕事にならないので、権限は与えたうえで、危険な操作にだけ歯止めをかける——これがロックの発想です。

Microsoft Purview:データの中身を把握する

Microsoft Purviewは、組織が持っているデータを見える化し、分類・管理するためのサービスです。

大きな組織では「どこに、どんなデータがあるのか」を誰も把握できていない、ということが起こります。個人情報がどのストレージに入っているか分からなければ、守りようがありません。Purviewはその出発点を作ります。

Azure Policy との違い

Azure Policy はリソースの「構成」を見ます(どのリージョンに作られたか、どのサイズか)。Microsoft Purview はデータの「中身」を見ます(どんな種類のデータか、どこにあるか)。対象が違います。

【比較】4つの役割分担

しくみ ひとことで 答えている問い
RBAC 触らせない 誰がどこまで操作してよいか
Azure Policy 作らせない どんなリソースを作ってよいか
リソースロック 消させない 削除・変更を止めるか
Microsoft Purview 把握する どんなデータがどこにあるか

試験ではこう問われる

問われ方 判断のしかた
「特定のリージョン以外に作らせたくない」 Azure Policy
「本番リソースを誤って消させたくない」 リソースロック
「利用者ごとに権限を分けたい」 RBAC
「どこにどんなデータがあるか把握したい」 Microsoft Purview
所有者ならロックを無視して削除できるか できない
ロックは継承されるか される
読み取り専用ロックで削除はできるか できない

確認クイズ

読んだ直後に3問だけ。

Q1

「決められたリージョン以外にはリソースを作成させない」という社内ルールを、システム的に強制したい。使うべきしくみはどれですか。

1つ選んでください

A. Azure Policy
B. リソースロック
C. Azureロールベースのアクセス制御(RBAC)
D. タグ

ガバナンスの3つは「触らせない・作らせない・消させない」で覚えてください。RBAC=触らせない(誰が操作できるか)、Azure Policy=作らせない(どんなものを作ってよいか)、リソースロック=消させない(削除・変更を止める)。
Q2

リソースロックについて、次の各文が正しいかどうかを判定してください。

各文について「はい」か「いいえ」を選んでください(文ごとに1点)

1. 読み取り専用のロックがかかっているリソースは、削除することができない。

はいいいえ

2. 上位のスコープに設定したロックは、その配下のリソースにも適用される。

はいいいえ

3. 所有者(Owner)ロールを持っていれば、ロックがかかったままリソースを削除できる。

はいいいえ

ロックの要点は「権限とは別のしくみ」である点です。強い権限を持つ人ほど誤って消せてしまうので、それを止めるための安全装置になっています。種類は2つで、削除だけを止めるものと、変更も削除も止める読み取り専用。後者のほうが強い制限です。
Q3

組織が持っているデータがどこに、どんな種類で存在しているかを把握し、分類やガバナンスを行いたい。適したサービスはどれですか。

1つ選んでください

A. Microsoft Purview
B. Azure Policy
C. Microsoft Defender for Cloud
D. Azure Monitor

Azure Policy はリソースの「構成」、Microsoft Purview はデータの「中身」を対象にしています。「どんなデータをどこに持っているか分からない」という課題に答えるのがPurviewです。

まとめ

  • RBAC=触らせない/Azure Policy=作らせない/リソースロック=消させない
  • ロックは権限とは別の歯止め。所有者でも外さなければ削除できず、上位から継承される
  • 読み取り専用ロックは変更も削除も止める
  • Purview はデータの中身Policy はリソースの構成を対象にしている

※本記事は、Microsoft公式のAZ-900学習ガイド(2026年7月20日現在のスキル)および Microsoft Learn の各サービス公式ドキュメントの記載(2026年8月6日確認)にもとづき、エンジニアKが作成しています。引用は公式の日本語表記のままです。仕様は変更されることがあります。最新情報は必ずMicrosoft公式サイトでご確認ください。本サイトはMicrosoft Corporationの公式サイトではありません。Microsoft、Azure、Microsoft Entra ID等は同社の商標です。

この単元を解き終えたら

読んだ直後に手を動かすと定着します。練習問題20問は登録不要・全問オリジナルで、その場で採点と解説が出ます。

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